価格の安さの秘密


IKEAの商品は、実際店舗で見ると皆が驚く安さです。

それでは、どうやってこの価格を実現しているかには非常に興味があるところですね。

創業者の、イングヴァル・カンプラード氏の言葉、「値段を下げるためならどんな苦労も厭うな。他社とはっきり差をつけることが至上命令だ。すべての部門においてわが社の商品は常に圧倒的にお買い得でなければならない。」と。

イケアのデザイン

IKEAでは、「新しい製品を作るならまず値段をデザインしろ」という決まり文句があります。

「作業デスクを作るのに、300マルクをかけていいのなら、どんなヘッポコデザイナーでもできる。だが、機能的で形も美しい作業デスクを200マルクでデザインしろと言われたら、相当な知恵と経験が必要だ。」

つまり、安くはするが決してデザインや機能性には妥協しないと言うことです。この辺を徹底的にやるのがイケアなのです。

美しいデザイン、機能性にすぐれ、手ごろな価格、この3つが揃って初めて製品は出荷されているのです。

フラットパックの徹底

販売コストを抑えるうえで、最も重視されているのが商品の梱包です。

つまり「フラットパック」の考え方です。つまり、家具をできるだけ平らに梱包することです。

組立前のバラバラの部材を平らにコンパクトにまとめることで、必要なスペースが最小限となり、運送費も節約できます。

定番書棚Billy

本箱を完成品のままで送ると、梱包の中はスペースだらけで、いわば空気も大量に配送していることになります。

フラットパックシステムでは、本箱の木材部材だけを輸送することになりますので、輸送コストが激減するのは容易にお分かりでしょう。

いわゆる物流システムがすごいのです。

同社の超定番商品の本棚 BILLY も当然フラットパック商品です。

IKEAのデザイナーは、まず価格を考えその次には、フラットパックを実現しなければならないのです。

商品開発と物流がリンクしているのです。そしてこれが価格の安さの大きな理由です。

また、コストがかかる品質についても、原則的に品質第一とは考えていないようです。

どういうことかと言うとコストがかかる一生もつような品質ではなくて、コストを下げて日常の要求に当分耐えればよいのではないかということです。大事なのは使い勝手が良いと言うことです。

子孫代々と受け継がれていくような家具ではないのです。この辺が、イギリス人やフランス人にはカチンとくるようです。

これがイケアの基本方針ですし、それがまた福岡の消費者に誤解されやすいコンセプトでもあると思います。

しかし、品質の限度はキチンとわきまえているところがすごいところで、「使い捨ての商品は作ってはならない。買った時の喜びが、いつまでも残るようなものでなければならない。」という原則があります。

まとめてみると、イケアの商品の安さは、価格を設定してデザインし、フラットパックによる物流システム、そしてコストをかけて過剰な品質にしないと言うことでしょう。

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