イケアでコタツやチャブ台を売っていない理由を知っていますか?


福岡にイケアが来てだいぶ経ちました。

そもそもイケアが日本に来たのが8年前ですが、今では日本の大手家具メーカーを尻目に売り上げはダントツになってきています。

その理由は、もちろん低価格であり、北欧だけでなく世界に通用するデザインの良さ、またストアにレストランを設けて、ファミリーでも来やすい店作りなどのし掛け・工夫も効いています。

今やただのストアというよりも総合アミューズメントがあるテーマパークと言っても過言ではないでしょう。

しかし、ナフコなどでは常識的に置いているコタツがイケアでは売っていません。要するに家具屋でありながらコタツがないのです。

イケアの特徴としてあげられるのが、広くて数が多いモデルルームであるルームセットです。

現実を踏まえたリアルなモデルルームをたくさん持っていることが、日本の家具屋との決定的な違いです。

例えば、30代の夫婦で娘がいるという設定や、20代の若い独身で会社勤め女性の部屋といった具合です。

それぞれのライフスタイルを踏まえて、ベッドや机、椅子などの種類や数などベストな部屋づくりをしています。

つまり、客が自分の状況に合ったルームセットを見てそれを参考にイケアの商品選びをするという寸法です。

また、家具には、キャビネットの中に本を入れておくなどどういう使い方をするのか具体的な用途まで示しています。

このルームセット、つまりモデルルームはイケア福岡新宮店では50部屋以上もあります。

このルームセットは、立入禁止ではなくて実際に足を踏み入れることができ、実際に座ったり、引き出しを開けたりできます。

また、ルームセットがある2階のフロアは、売ることだけが目的ではなく、イケアの商品をどのように自分のライフスタイルに取り入れていくかのアイデアを提供する場であると言えましょう。

そこでピンとくる商品があれば、商品名、品番、1階マーケットホールのピックアップ場所の列や段などをメモして購入することになります。

このように家具を並べるだけでなく、ライフスタイルに合ったコーディネイトを提案してくれるのもイケアの大きな特徴です。

このため、イケア福岡新宮にも日本独自のルームセットがあります。具体的には和室のルームセットで畳が敷いてあります。

イケア福岡新宮店には、4つの和室のルームセットがあります。中でも、目を引くのが押し入れを有効利用していることです。

これは、イケアが日本のマーケットリサーチをして、日本の家にはほとんど和室があるのに着目してルームセットに和室を設けています。

また、和室の押入れに家具を入れることは独特のアイデアですが、サイズさえ合えばどんな家具でも入れることができますので、必ずしもイケアの家具が駄目なこともないわけです。

そのため、畳の部屋に合うような木目模様のキャビネットなども置いています。

もちろん、日本以外の国でも市場調査を行い、ルームセットを工夫しています。例えば、ヨーロッパでは階段下のデッドペースを利用したり、バルコニーが広い国では、雨風に強い商品をバルコニーに置くよう提案しています。

しかし、国内の家具メーカーと異なる点は、日本向けの商品開発をしないことです。

このことは、全世界共通の商品で日本のユーザーに対応していることを意味します。

では、なぜ日本向けの商品を開発しないかです。

ご存知のように、イケアの商品はデザイン性が高く機能的なものですが、同時に低価格です。

その低価格を実現するには、日本で独自の商品を開発するのではなくて、世界中から最適な工場を見つけ、世界共通の商品を開発・販売しています。

このため、日本独特の家具であるコタツがイケアのストアにはないのです。

何も、これが日本のユーザーを無視しているのではなくて、徹底的な市場調査をして、何とか日本のユーザーに合う組み合わせを考えて、提案しているのがルームセットなのです。

この一例が、市場調査により日本は諸外国に比べて睡眠時間が短いということが判明しました。

具体的には、日本では電車の中で寝ている人が多いということです。

このことから日本人は睡眠時間が不足し、睡眠の質も良好でないとして、イケアでは睡眠を向上させるキャンペーンを行いました。

具体的には、ベッドや毛布、マットレスなどの寝具の販売拡大キャンペーンです。

現在は、4月から新生活が始まるので、このことにターゲットを合わせて子供部屋の開発を検討しています。

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